谷川俊太郎
2003年12月3日谷川俊太郎と糸井重里の対談より。
http://www.1101.com/tanikawa/index.html
自分がぎくりとしたというかイタイところを抜粋。
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「自我がないってことは他人を傷つけるのですよ」
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「相手の欠点を自分がなおす情熱がない」
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谷川
でも、考えてるだけで、
実行してるわけじゃないんですけども。
とにかく、「自分が悪い、自分が悪い」と
言ってるということは、
相手の欠点を自分がなおす情熱がない
っていうことなんですよね。
糸井
そういうことです。
谷川
つまり、他人に関わりたくない、ということの
表現になっちゃうでしょ?
そういうことはもちろん恋愛に限らない。
仕事でも何でもね。
だから、もっと他人の欠点ってものを、
親切に探して、それを口に出さなきゃ、
っていうふうに思うようになったんです。
糸井
しかも上手に口に出す(笑)。
谷川
そう。それを、自分のほうで、
自分が悪いということで
補ってしまっちゃマズイと、
思うようになりましたね。
---------------------------------------
「そのほうが自分が生きやすいから。」
↓
「もしかしたら練習をするとできるようになるのかな?」
---------------------------------------
谷川
書くときには、そのぐらい書けるんです。
でも、実際のつきあいのなかで、
なかなかそういうふうに気持ちが動かない。
もっと素直、というか、
もっと幼稚、といえばいいか、
そういうふうにしたい。
要するに、詩人っていうのは
美しい感情を持ちたいんですね、きっと。
糸井
そのほうが自分が生きやすいから。
谷川
そうなの、楽だから。
ものすごい憎んだり、
ものすごい疑ったりとかいう感情を
持ちたくないから、
いいほういいほうに
自分を駆り立てちゃうんじゃないかしら、
……というような気がします。
糸井
それは、ありますね。
想像力が及んでいないのではないんだけど、
そっちを考えると、自分が辛くなる。
糸井
相手の欠点を探してあげて
上手に口に出すようにする。
いまうかがった感情は、
谷川さんとぼくはそっくりですね。
谷川
困りましたね。
糸井
困りました。でも、
もしかしたら練習をするとできるようになるのかな?
っていう気持ちもあって、
ぼくはいちおう練習をしてるんですよ。
それはおそらく、演技の問題かな、と思うんです。
谷川
うん。
糸井
まず、思ったことを
そのまま生で口に出すのは、
それはあまりにも「子ども」だと思う。
谷川
うん。
糸井
状況のなかで、
こういうことは必要だとか、
いまは言えないけども、あさって言うだとか。
こうやって大人になっていく(笑)。
谷川
それはほんとにそうだと思います。
そうやって大人になってくんでしょう。
http://www.1101.com/tanikawa/index.html
自分がぎくりとしたというかイタイところを抜粋。
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「自我がないってことは他人を傷つけるのですよ」
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「相手の欠点を自分がなおす情熱がない」
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谷川
でも、考えてるだけで、
実行してるわけじゃないんですけども。
とにかく、「自分が悪い、自分が悪い」と
言ってるということは、
相手の欠点を自分がなおす情熱がない
っていうことなんですよね。
糸井
そういうことです。
谷川
つまり、他人に関わりたくない、ということの
表現になっちゃうでしょ?
そういうことはもちろん恋愛に限らない。
仕事でも何でもね。
だから、もっと他人の欠点ってものを、
親切に探して、それを口に出さなきゃ、
っていうふうに思うようになったんです。
糸井
しかも上手に口に出す(笑)。
谷川
そう。それを、自分のほうで、
自分が悪いということで
補ってしまっちゃマズイと、
思うようになりましたね。
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「そのほうが自分が生きやすいから。」
↓
「もしかしたら練習をするとできるようになるのかな?」
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谷川
書くときには、そのぐらい書けるんです。
でも、実際のつきあいのなかで、
なかなかそういうふうに気持ちが動かない。
もっと素直、というか、
もっと幼稚、といえばいいか、
そういうふうにしたい。
要するに、詩人っていうのは
美しい感情を持ちたいんですね、きっと。
糸井
そのほうが自分が生きやすいから。
谷川
そうなの、楽だから。
ものすごい憎んだり、
ものすごい疑ったりとかいう感情を
持ちたくないから、
いいほういいほうに
自分を駆り立てちゃうんじゃないかしら、
……というような気がします。
糸井
それは、ありますね。
想像力が及んでいないのではないんだけど、
そっちを考えると、自分が辛くなる。
糸井
相手の欠点を探してあげて
上手に口に出すようにする。
いまうかがった感情は、
谷川さんとぼくはそっくりですね。
谷川
困りましたね。
糸井
困りました。でも、
もしかしたら練習をするとできるようになるのかな?
っていう気持ちもあって、
ぼくはいちおう練習をしてるんですよ。
それはおそらく、演技の問題かな、と思うんです。
谷川
うん。
糸井
まず、思ったことを
そのまま生で口に出すのは、
それはあまりにも「子ども」だと思う。
谷川
うん。
糸井
状況のなかで、
こういうことは必要だとか、
いまは言えないけども、あさって言うだとか。
こうやって大人になっていく(笑)。
谷川
それはほんとにそうだと思います。
そうやって大人になってくんでしょう。
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